3日付伯字紙によると、サンパウロ大都市圏に住む人々の交通事情をサンパウロ地下鉄公社が調査、まとめたデータを発表しました。それによると、最近10年間で、収入の低い人ほど車やバイクを使い、収入の高い人は地下鉄を利用する傾向にありました。
10年間で世帯収入が月額2千~3800レアルの人が車で出かけた回数は82%、バイクで出かけた回数は77%増えましたが、1万1400レアル以上の人の車利用率は49%減り、地下鉄利用率が5.7%増えました。地理学者のラファエル・カラブリア氏は、「稚拙なバス交通整備への投資、車の購入を容易にした連邦政府の方針、サンパウロ州が行った積極的なメトロ整備への投資などが重なり、この結果になった」としています。
2010年に営業が始まった民間セクターが経営する地下鉄4号線の開通で、サンパウロ市の地下鉄は“網状連絡網”になりました。