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中国発の「ニセ玩具」を押収

 伯字紙によると、国税庁は30日、サントス港(サンパウロ州)で中国の港から出荷されたプラスチック製の組み立てブロック「レゴ(LEGO)」、「ディズニー(Disney)」、スパイダーマンなどのキャラクターを持つ「マーベル(MARVEL)」といった有名ブランドの模倣品42トン(評価額790万レアル=約2億3000万円)を押収しました。

 国税庁の調べで、押収された模倣玩具は中国・浙江省の寧波(ねいは)港から積み出されたコンテナ3基に収納されており、コンテナはすべて同一の業者が輸入していました。模倣玩具はサンパウロ市内で安価な製品を販売する小売店や露天商が売りさばく予定だったと見られています。

 同庁密輸品監視・制圧部門の責任者は、「スキャナーによるコンテナ内部の検査と諸々の書類の評価などを含むリスク分析の作業で、違法製品が積み込まれたコンテナを特定することができた」としています。コンテナの中には11種のブランド偽造玩具のほか、有名音響機器ブランド「JBL」のポータブルスピーカーの偽造品もありました。各ブランドの担当者が積み込まれていた製品の評価、分析を行った結果、本物は皆無と確認しました。

 国立工業度量衡・品質規格院によると、今回押収された偽造玩具をはじめとする違法製品はどれも、法律で定められた基準に沿って製造されたものではないため、破壊処分されます。利用可能なプラスチック材は再利用されます。