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ピレリ、ブラジル南部の工場閉鎖

 14日付伯字紙によると、中国化工集団傘下のタイヤメーカー「ピレリ」は13日イタリア・ミラノの本社で、リオ・グランデ・ド・スル州グラヴァタイー市で43年間オートバイ用のタイヤを製造してきた自社工場を閉鎖し、2019~21年の3年間にブラジル国内に1億2000万ユーロ(約147億円)の投資を行うと発表しました。同社は「市場に勢いがなく、結果として工場が十分に活用されていない」と閉鎖理由を語りました。今後、ブラジル国内の各工場再編を促進していきます。

 グラヴァタイー工場で行われているオートバイ用タイヤの生産は21年までに、現在自動車用タイヤの製造を行っているカンピーナス工場(サンパウロ州)に移管されます。グラヴァタイー工場には900人の従業員がおり、工場閉鎖に伴う解雇について今後、労働組合と交渉を開始します。13日まで労働組合は、工場閉鎖を知りませんでした。タイヤの生産が移管されるカンピーナス工場は2000人が働いていますが、21年までに300人を新規雇用する計画です。