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インドが生鮮鶏肉の輸入解禁

 2日付伯字紙によると、インド保健当局がブラジル産生鮮鶏肉の輸入を承認しました。2008年、ブラジルとインドが「衛生に関する協定」を結んでから初めてです。ブラジルのテレザ・クリスチナ農牧供給相が29日に発表し、ジャイル・ボルソナロ大統領も2日にツイッター上で明らかにしました。

 農牧供給省によると、鶏肉はインド国内で最も多く消費されている食肉で、インドの鶏肉市場は年7~8%のペースで成長していると推定しています。鶏肉市場の成長は、インド国内の都市化の拡大と中間層の増加によるもので、ブラジル政府は「インドのブラジル産生鮮鶏肉の輸入は,今後消費市場の拡大で増加する」と予想しています。

 インドの人口1人当たりの鶏肉の消費量は年間3.5キログラムと、世界平均の年間11.9キログラムの3分の1にも達していません。ブラジルの年間消費量44.6キログラムの約13分の1でしかなく、インドの鶏肉消費は今後増大する余地が十分にあります。

 ブラジル産鶏肉の2018年の主要な輸出先(金額ベース)はサウジアラビア(8億500万ドル)、中国(8億ドル)、日本(7億2200万ドル)の3カ国でした。