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カンピーナス市でデング熱が大量発生

 22日付地元メディアによると、サンパウロ市から100キロほど離れたカンピーナス市(サンパウロ州で3番目に人口が多い)でデング熱が流行しています。カンピーナス市保健局疫学監視センターは2019年に入ってからこれまでに5493件のデング熱感染を確認したと発表、同市保健局の予想を上回る感染者数としています。この他、検査結果を待っている患者が1734人に上っています。疫学監視センターでは、1週間で53.5%も一気に増加した、としています。

 デング熱は、ネッタイシマカヒトスジシマカといった蚊が媒介するデングウイルスが原因です。デングウイルスにはタイプの異なる4種類の型があり、一つに1度感染すると、感染者はその型に対する免疫が出来ますが、他の型に続けて感染すると、病状が重くなる傾向があります。最悪の場合は死に至るとも言われます。

 カンピーナス市役所によると、19年に入ってから確認されたデング熱による死亡例は今のところ、生後5カ月の乳児1人だけしか確認されていません。しかし、流行の勢いから見て、この先さらに犠牲者が増える可能性が指摘されています.