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サッカー連盟元会長 を賄賂で永久追放

 地元メディアによると、国際サッカー連盟倫理委員会は15日、ブラジルサッカー連盟元会長のジョゼー・マリア・マリン氏(86)を永久追放処分にしたと発表しました。この決定により同氏は今後一切、サッカーに関係するい活動にはかかわることができなくなりました。

 1982~83年にサンパウロ州知事という要職に就いていたマリン元会長は、サッカーを取り巻く利権に絡む国際的な汚職に関与したとして2017年に米ニューヨークの裁判所で有罪判決を受け、現在も米国内で収監されています。

 国際サッカー連盟は、マリン氏はブラジルサッカー連盟会長の職にあった12~15年の間に、同連盟および南米サッカー連盟北中米カリブ海サッカー連盟のスポーツイベントの放送権に関するメディア、マーケティング企業らとの契約に絡んで複数の企業から賄賂を受けていたとしています。国際サッカー連盟倫理委員会は数々の汚職へのマリン元会長の関与から、同氏をサッカー界から永久に追放するだけでなく、罰金として100万スイスフラン(約1億1100万円)の支払いを命じる決定を下しています。

 なお、マリン氏の後任としてブラジルサッカー連盟会長を務めたマルコ・ポロ・デル・ネロ氏もまた、マリン氏と同様に企業から賄賂を受け取っていたとして18年4月に永久追放処分となっています。