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ボルソナロ大統領は最低の支持率

 調査会社ダタフォーリャが7日発表した世論調査によると、1月に第38代大統領に就任したジャイル・ボルソナロ氏の支持率が、軍事独裁政権から民主化された後の歴代大統領の中で、任期が始まって3カ月後では最も低い大統領でした。同日付地元伯メディアが報じています。

 調査は4月2~3日、130の自治体で実施され、16歳以上の市民2086人から話を聞いています。結果は、ボルソナロ政権は「非常に良い/良い」としたのは32%で、33%は「普通」、30%は「悪い/非常に悪い」と回答しています。「わからない」および無回答は合わせて4%でした。

 歴代大統領の最初の3カ月を終えた時点での支持率(非常に良い/良い)および不支持率(悪い/非常に悪い)は、1990年3月に就任したフェルナンド・コロル氏は支持36%、不支持19%、95年1月に就任したフェルナンド・エンリケ・カルドゾ氏は支持39%、不支持16%、03年1月就任のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏は支持43%、不支持10%、11年1月就任のジルマ・ルセフ氏は支持47%、不支持7%でした。

 ダタフォーリャの調査結果が公表された7日、ボルソナロ大統領は「私が2回戦で皆に負けるだろうと言っているダタフォーリャの調査に対しコメントする無駄な時間はない。その調査にはルラとジルマが私よりも賢いという項目がある。ありがとう、ダタフォーリャ」と返答しました。

 ボルソナロ氏のコメントは、今回の調査でボルソナロ氏を「非常に賢い」と評価したのは全体の58%だったのに対し、03年の調査でルラ氏を評価したのは69%、ジルマ氏を評価したのが85%だったことに基づいたものです。