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警官がらみの死亡者が76人

 2日付地元メディアによると、警察(軍警察および文民警察)活動を監視し、問題があれば改善を勧告するサンパウロ州警察オンブズマンのデータで、3月に同州の軍警察官(非番を含む)との争いで死亡した人が州全体で76人に上ったことが判りました。

 犯罪容疑者の逮捕の際に軍警官と容疑者の間で撃ち合いになり、その結果として容疑者が死亡するという事例もありますが、同州内で発生している軍警官がかかわる死亡事例はそういうケースは少なく、窃盗容疑者の身柄を確保する際に、相手が丸腰で無抵抗にもかかわらず銃で撃って死なせ、相手が武器で攻撃してきたから身を守るための正当防衛だ、と虚偽の報告をしていた事例も多いそうです。

 また、同州の軍警官は非番の時でも銃を携行しており、路上や路線バスの車内などで強盗に遭遇した際には平気で発砲します。このような習慣が、警官がらみの死亡者を増加させる一因になっています。