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州知事、遺族へ賠償

 国内メディアによると、サンパウロ州ジョアン・ドリア知事は14日、サンパウロ市近郊スザノ市内の学校で起きた無差別殺人事件で亡くなった生徒5人と職員2人の遺族に、州政府がそれぞれ10万レアル(約300万円)の賠償金を支払うと発表しました。ドリア知事は「30日以内に犠牲者に賠償金を支払う。犠牲者は州立の学校の中にいた」と述べました。

 13日の無差別殺人事件で2人組の犯人に殺害された8人のうち7人(生徒5人と職員2人)はサンパウロ州教育局の管理下にある公共施設で殺害されため州政府の賠償を受けられますが、もう1人の犠牲者(校外の店で撃たれた)は州立学校とは無関係の場所で殺害されたため賠償の対象になりません。

 州政府による賠償金は、遺族は無条件で賠償金を受け取ることができるます。また同知事は「遺族が、法的に州を訴えることを選ぶとしても、それは自由に出来る」とも話しました。