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男女間で大きい賃金格差

 ブラジルの女性は働き口を見つけることが困難な上に、職に就いた場合にも男性よりも少ない賃金という問題を抱えています。8日付国内メディアによると、ブラジル地理統計院の「職業集団における男女の賃金差についての特別研究」で、ブラジルの成人男性の平均所得は同年代の女性の平均に比べ20%以上多いと指摘しています。

 2018年の25~49歳の被雇用男性の平均月収は2579レアル(約7万7000円)ですが、被雇用女性の平均は2050レアル(約6万1000円)と男性の79.5%でした。同研究によれば、男女間の賃金格差は年齢が増すに連れて大きくなっています。25~29歳の層では女性の平均月収は男性よりも13.1%安ですが、30~39歳の層では18.4%安となり、40~49歳の層では一気に25.1%も安くなっています。

 職業によっては、女性が受け取る報酬は男性の半分にも満たないものもあります。例えば鉱業や冶金などのエンジニアの場合、男性の平均月収は1万1922.40レアル(約35万7000円)ですが、同じ職の女性の平均月収は5000レアル(約15万円)です。またエレクトロニクスエンジニアの場合も男性の平均が1万2218.80レアル(約36万6000円)で、女性の平均は4000レアル(約12万円)になっています。