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性的暴行被害者の66%は「児童」

 国内メディアによると、ニュース専門チャンネル「GloboNews」が情報アクセス法に基づいて入手したデータで、サンパウロ市で2018年1~12月に被害届が出された性的暴行事件の被害者の42%(963人)が11歳以下で、24%(547人)が12歳以上17歳以下、34%が18歳以上と判りました。同市で起こった性的暴行事件被害者の3分の2が児童だったことになります。

 性的暴行の被害者の性別は、全体の85%(1963人)が女性、14%(332人)が男性、5人が不明(被害届に性別の記載がない)です。サンパウロ州公共保安局が毎月発表する公式統計では、サンパウロ市内における性的暴行事件の認知件数は増加傾向にあり、16年に2316件だった同件数は翌年には一気に2546件にまで増え、18年には2590件となっています。発生件数に対し容疑者の逮捕は180人に過ぎません。