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中国向け輸出、減速か

 国内メディア19日付によると、最大の取り引き相手である中国向け輸出は2019年も拡大する見込みですが、その拡大ペースは減速するとみられています。ゼツリオ・ヴァルガス財団の貿易指数レポートで判りました。米中間の貿易戦争が、これまでブラジルから中国への大豆輸出に大きな恩恵をもたらして来ました。18年の中国への大豆輸出は35%増加し、ブラジル産大豆の82%が中国向けでした。しかし、中国は中断していた米国からの大豆輸入再開の動きを見せており、ブラジル産大豆は大きな打撃を受けることになります。

 中国はブラジル産鶏肉に対しては税金を課しており、このため19年には大豆輸出に加え、中国向け鶏肉輸出も苦境に立ちそうです。同財団は「中国は引き続きブラジルにとって主要な市場であり続けるが、輸出金額は増えても量の伸びは18年よりも小さくなる」と指摘しています。