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ブラジル〜パラグアイの「友情の橋」通行止め

 各メディアによると、ブラジルとパラグアイを結ぶ「友情の橋」(ポルトガル語でPonte da Amizade)が7日、パラグアイ側で行われたデモの影響で通行止めになり、両国間を結ぶ主要な国境が事実上封鎖状態になりました。友情の橋が架かるパラグアイ側の街、シウダー・デル・エステ市で7日早朝から、同市のサンドラ・サカリアス市長の任期剥奪を求める市民らが繁華街の道路を埋め尽くし、タイヤを山積みにして燃やすなど抗議活動を展開しました。

 シウダー・デル・エステ市役所は2カ月前、市政に絡む汚職の告発によって連邦政府の監査を受けました。監査ではサンドラ・サカリアス市政に30件の不正行為を認める報告書が出され、この日の下院議会で採決されることになっていました。

 デモの現場は友情の橋から近く、パラグアイ警察は放水車両や騎馬隊、機動隊を動員、デモ隊が橋に近付かないように道路を封鎖しました。この混乱で「友情の橋」は早朝に一時的に通行止めとなり、直ぐに解除されましたが、午前10時半に再び封鎖されました。正午過ぎに約15分間、許可された車両だけを通過させ、その後はまた封鎖されています。