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小売店舗が4年ぶりに増加

 史上最悪と言われた過去4年間の不況時に「閉店」が相次いだブラジルの小売業界は、昨年になり「開店」の動きが活発化しました。国内メディアによると、全国商業連合が、「小売業界は消費が冷え込んだ15~17年の3年間で22万3000店の小売店舗が廃業したが、消費者の消費意欲が徐々に回復してきた18年、8100店も増加した」と発表しました。19年には2万3300店の開店が見込まれると予想しています。

 18年に最も活発な「開店」の動きを見せたのはハイパー/スーパーマーケット部門で、2位の家庭用品・家電販売店部門(1747店純増)の2.5倍を上回る4510店に上っています。3位は1439店増加したドラッグストア・化粧品販売店部門でした。

 全国商業連合は、「インフレ率が政府の目標値を下回る低水準、消費者向けの金利引き下げ、労働市場の動きの活発化などが、小売店舗増に寄与した」と分析しています。