中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

サンパウロ州で黄熱病による死亡者が6人

 地元メディアによると、2019年に入ってからサンパウロ州内で6人が黄熱病によって命を落としています。同州保健局が22日に公表した疫学監視センターのデータで判ったもので、21日までに黄熱病への感染が12件確認され、そのうち6件の死亡が確認されました。現在、さらに黄熱病の疑いで32件が検査中です。

 州当局は、黄熱病の発生はサンパウロ州南部のヴァーレ・ド・リベイラ地方に集中しており、同地方の各自治体が黄熱病対策を強化していると発表しています。今年に入ってから感染が確認されたのはすべてヴァーレ・ド・リベイラ地方の町です。ここでの黄熱病への感染者は83.3%が男性で、平均年齢は45歳、農業従者です。州政府は「特定地域での発生は、ブラジル国内の典型的な現象」としています。

 サンパウロ市においては、今年に入ってから10日までに感染は確認されていません。サンパウロ市役所保健局によると、18年には他の地域でで感染したと思われる107件が同市内で確認され、そのうち22人が死亡し、サンパウロ市内で感染した13件は6人が死亡しています。