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大統領が銃所持法令に署名

 国内メディアによると、ジャイル・ボルソナーロ大統領(PSL=社会自由党)は15日、市民の武器所持を容易にする法令に署名しました。法令は1人の市民が最大で4丁の銃器を購入することを認め、銃器所持有効期間をこれまでの5年間から10年間に延期するとしています。

 これまでも1丁の銃器所持は、自宅あるいは仕事場に保管することを条件に認めていました。この場合、所有者がその施設の法的な責任者である場合に限られ、銃器携帯で外出するには「所持権」のほかに「携行権」の取得が必要でした。携行権には厳格なルールが決められていましたが、今回の法令にはありません。

 これまでブラジルでは銃器の所持や携行が法律で制限されているとは思えないほど、毎日のように銃器による殺人や強盗が頻発しています。今回の新法令の制定は、国内に合法、違法に関係なく銃器が溢れており、市民が身を守るために銃の所有を望んだ結果とされています。今後、銃器の流通が活発になり、銃器が溢れることになりそうです。