アジェンシア.ブラジルが8日報じたところによると、国際的な動物保護NGOワールド.アニマル.プロテクションが、沿岸17州のうち12州で海中で、紛失または廃棄された漁網や漁具による海洋生物への悪影響が発生していると発表しました。
発表は、同NGOが国連環境計画と提携しサンパウロ市で開催した「プラスチックオーシャン」で行ったもので、1日あたり最大で6万9000の海洋生物が影響を受けていると指摘し、ブラジルでは1日あたり約580キロもの漁具が海中に紛失・放棄されていると推定しています。
悪影響を受けている海洋生物は、クジラ、ウミガメ、ネズミイルカ、サメ、エイ、ハタ、ペンギン、カニ、ロブスターとされ、それに沿岸の鳥類も含まれています。同NGOは「政府による海洋環境の監視活動強化と環境に関する啓発キャンペーンの実施、漁具を発見するシステムの構築」の必要性を訴えています。