中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

黄熱病がサンパウロ州海岸都市で流行

 エスタード紙によると、サンパウロ州保健局は、北部から南部海岸都市にかけて広範囲の海岸地帯が黄熱病ウィルスに汚染されているとして、この地域へ旅行する場合は旅行10日前にワクチンを接種するよう警告しています。

 同州疫学監視センターは、「過去40日間にこの地域で黄熱病患者1人が亡くなっている。感染したと思われる猿も死んでいる。この地域でのウィルスの増殖が考えられる」と指摘しています。

 同州の観光局は、11月の祝祭日から来年3月のカーニバルまでに、この地域には観光客1000万人が訪れると見ており、「これらの地域に行く人は予防接種が欠かせない」と注意を促しています。同地域の自治体は、予防接種を強化していますが、予防接種を拒否する人も少なくなく、接種率は55%ていどに留まっています。