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日系社会はパラー州新知事に期待

 アマゾンのパラー州知事決選投票でヘルデール・バルバーリョ氏(39、ブラジル民主運動)が当選しました。同州ベレン市では来年、汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)が「アマゾン入植90周年祭」の準備を進めており、これまでシモン・ジャテーネ現州知事に協力を依頼してきました。新州知事はこれまでの知事とは反対の立場にありますが、アマゾニア日伯協会はさっそく新知事に会い、協力を依頼することにしています。

 決選投票では、ヘルデール氏が55%を獲得しました。ブラジル選挙高等裁判所によると、同州内で日系社会が大きい州都ベレン市、近郊のトメアスーでは、いずれもヘルデール氏が過半数の票を獲得しました。生田会長は「今まで、どの党の州知事になっても日系社会には好意的だった。日系社会への協力を惜しむような人はいなかった。ヘルデール氏の父である元同州知事のジャデール・バルバーリョ氏(現:上院議員)も日系社会に好意的で、非常によくしてくれた」と語り、ヘルデール氏との協力体制構築に自信を見せています。アマゾン入植90周年祭では、例年の日本週間を規模を拡大し、記念式典を行う予定です。

 今回の統一選挙では、パラー州でも日系議員が躍進しました。同州議会議員選では小川レナト氏(48、共和党)が7万1689票を獲得し、3位で当選(2期目)しました。連邦下議選でも、惜しくも落選しましたが、ボルソナロ氏と同政党のデルガド・フェデラル・エグチ氏(55、社会自由党)が5万2392票を集め健闘しました。