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10年遅れで地下鉄モルンビー駅開通

 フォーリャ紙の報道によると、地下鉄4号線のサンパウロ駅―モルンビー駅間が27日、10年遅れで開通しました。開通予定は2008年でしたが、12年開通、14年開通と次々に延期されていました。開通区間は、地下鉄4号線第2拡張工事の一部です。

 新駅のモルンビー駅は、スタジアムの正面入り口から1.5キロ、徒歩で20分の位置にあり、観客には便利になりました。サンパウロ州都圏輸送局は、「工事の契約を結んだ企業が工事を放棄するなど、工事の遅れは企業側にある。大企業は政界汚職に絡んでおり、中小業者は資金の調達で四苦八苦だし、建設業界には多くの問題がある」と指摘しています。また「多くの路線の工事に着手しすぎた。これからは1路線を重点的に整備し、工事を終えてから次の路線に取りかかりたい。資金管理も明瞭にしていく」と述べました。

 地下鉄4号線の建設工事は、ビラ・ソニア駅までの開通が予定されている1920年に終了予定です。同局は、「これからは、ビラ・ソニア駅の建設に集中する。ここは駅舎だけでなく、駅構内の整備、バスターミナルも整備予定で、サンパウロ圏西部地域の交通の要になる」と語っています。