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大気汚染で毎日18人死ぬと警告=パウリスタ医科大学=

 地元メディアによると、健康・持続可能性研究所とパウリスタ医科大学が24日発表した調査結果で、現在の大気汚染レベルがこのまま続くと、大サンパウロ都市圏(サンパウロ市を中心とする39市)の住民が2025年までに、5万1000人以上が命を落とすと指摘しました。これは年間6400人、1日当たり18人が死亡することを意味しています。

 雨が空気を浄化していますが、サンパウロ市内では車やオートバイの排気ガスの量は浄化速度を上回り、大気汚染が進んでいます。これが呼吸器疾患をより悪化させる方向に作用しています。

 調査した医師は、「25年までは毎日11人の患者が呼吸器疾患や心血管疾患、肺がんで入院する可能性がある」と述べ、大気汚染研究者も、「サンパウロの大気汚染は交通事故の2倍、乳がんの5倍、後天性免疫不全症候群エイズ)の7倍の死者を生む」と警告しています。