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下院議員に女性、黒人、褐色人が増加

 エスタード紙の報道によると、下院議員選挙で過去20年で最も多い52%の議員が入れ替わり、議員の平均年齢が若くなりました。同時に女性や黒人・褐色人も増加しました。当選者には軍と関係する議員も増えましたが、多くはこれまでと変わらず政治家、企業家、弁護士です。

 下院選で初当選した243人のうち約5分の1が35歳以下で、24歳以下が6人もいます。24歳以下の当選者は、2014年の前回選挙と比べ3倍に増えました。キン・カタギリ氏(22歳、民主党)、ジョアン・カンポス氏(24歳、ブラジル社会党)は高得票での当選です。

 今回の選挙で下院議員の平均年齢は14年選挙時の50歳から49歳に下がりました。年齢の高い下院議員は、前回選挙と比べ12%減少しました。60歳以上の議員は全体の5分の1(102人)です。

 女性の当選者は51人から77人へと50%増加、女性下院議員が全体の15%を占めました。当選した女性のうち43人は初当選です。ベネジタ・ダ・シルバ下議(労働者党)は女性議員の増加を、「各政党が女性枠を拡大した結果だ」と語りました。

 黒人.褐色人の下議も増加しました。下院議会によると、褐色人が104人、黒人が21人当選しています。これまでの議員構成と比べ5%の増加です。今回初めて先住民族の女性も当選しました。パウリスタ州立大学教授で政治科学者のマルコ.アウレリオ・ノゲイラ氏は、「若い世代が政治の世界に入り、女性下議が増加したことは喜ぶべきことだ」と話しています。