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ルーラ氏は大統領選に立候補出来ず

 各メディアの報道によると、選挙高等裁判所は31日、10月に行われる大統領選に出馬登録を行ったルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領(労働者党)の出馬審査を行い、立候補は認められないとする判断を示しました。現在、ルーラ氏は2審で禁錮12年の有罪判決を受け収監中で、選挙裁判所が同氏の立候補は適法かどうかを審査していました。

 ルーラ氏の出馬に関して国連の自由権規約人権委員会は、「上訴中は同氏の立候補は認められるべきだ」とする声明を出していましたが、選挙裁判所は「声明に強制力はない」としています。ブラジルでは、2審で有罪判決を受けた人はフィシャ.リンパ法で、被選挙権が停止されることになっています。

 選挙高裁の判断にルーラ氏の弁護側は、同裁判所または連邦最高裁判所へ不服申し立てを行う可能性が残されています。