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ペット市場で医薬品分野が伸び

 国内メディアによると、国際市場調査のユーロモニターの調査でブラジルのペット市場は2016年、対前年比で4.9%拡大、世界2位の189億レアル(約5076億円)に膨れ上がり、17年にはさらに拡大し、203億レアル(約5450億円)に増大しています。ユーロモニターは、ブラジルのペット市場は2年後、米国を抜いて世界最大になると予想しています。

 ペット市場で17年に大きな伸びを見せたのは、売上高が16年に対して7%拡大したペット用医薬品分野です。ペット用医薬品を扱う薬局は、現在、店舗販売のほかオンライン販売を活用することを考えています。ブラジル・ペット用品工業会のデータを見ると、昨年、ペット用医薬品に支出された金額は、ペット関連市場全体の7.7%に相当する15億レアル(約450億円)に上っています。

 動物用の医薬品を専門的に扱うブラジル最大の薬局チェーン、ドロガベチ社は市場の成長に乗じて、18年末までにフランチャイズ薬局を50店舗まで増やす方針です。同社は、店舗とオンライン両方のチャネルを利用して販売増を目指しており、「開発に1年半をかけた電子取引は今、眼科用製品とともに成果を発揮しつつある」としています。同社の考えでは、店舗とネット販売を組み合わせることで、売上高を10~15%増加すると見ています。

 インターネットでの医薬品販売について国家衛生監督庁は、「利用者が薬剤師やその代理人と即座に相談できるシステムである必要がある。販売者はこのため、専門家を常時配置しておかなければならない」と注意を促しています。