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南東部で猛威を振るう黄熱病

 地元での報道によると、サンパウロ州内で黄熱病による死亡が激増しています。同州保健局調査では、サンパウロ州内で2017年1年間で38人が黄熱病で死亡しました。今年に入ってからも黄熱病の猛威は続き、8月までで昨年の4.6倍に相当する176人が死亡しています。州保健局は、年末までにさらに増えると予想しています。

 黄熱病による死者が増加しているにもかかわらず、黄熱病ワクチンの接種がなかなか進んでいません。保健局は州民の95%がワクチンの接種を受けることを目標に活動していますが、現在、州民の接種率は70%と捗っていません。

 黄熱病の罹患者は主に南東部で増加しています。保健省によると、17年7月から18年6月までに南東部各州で確認された罹患者の数は、ミナス・ジェライス州520人、サンパウロ州516人、リオ州223人、エスピリト・サント州6人となっています。その他、国内全体で1232人が黄熱病の疑いがあるとして調査中です。