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大統領選投票動向はルーラ氏が37%でトップ

 国内メディアの報道によると、調査会社Ibopeは20日、出馬届け出終了後の大統領選投票動向調査の結果を発表しました。発表によると、届け出を行った13候補の中で最も多く支持を受けたのは37%から支持されたルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領(労働者党)でした。

 ルーラ氏に次いで支持されたのはジャイル・ボルソナロ下院議員(自由社会党)で18%、マリーナ・シルバ元大臣(持続可能性ネットワーク)が6%、シロ・ゴメス元大臣(民主労働党)とジェラルド・アルキミン前サンパウロ州知事(ブラジル社会民主党)が5%、アルバロ・ヂアス上議(ポデモス)が3%と続きました。投票先無しとしたのは16%でした。

 支持者の多いルーラ氏は現在、収賄などで2審有罪判決を受けて収監されています。フィシャ・リンパ法では、控訴審で有罪判決を受けた人の被選挙資格は停止されると定められており、連邦検察庁は選挙高等裁判所に、ルーラ氏の立候補登録に不服申し立てを行っています。同氏の出馬の可否は、9月に入ってから選挙高等裁判所が判断します。

 今回の調査では、ルーラ氏が出馬できず、同氏の副大統領候補フェルナンド・ハダッド元サンパウロ市長が労働者党の候補となった場合、支持はボルソナロ氏(20%)に集まり、シルバ氏12%、ゴメス氏9%、アルキミン氏7%、ハダッド氏4%、ヂアス氏3%と続いています。白票、無効票とした人は29%を占めました。