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大統領選の候補者、ほぼ出揃う

 国内メディアによると、各政党の総選挙に向けた候補者決定党大会が終了し、大統領選に向けても13党が自党の立候補予定者を選出しました。選挙高等裁判所で候補者全員の出馬が認められれば、1989年以降で最多の立候補者数になります。選挙高等裁判所の登録審査は9月17日までに行われます。

 5日までに各党大会で選出された13人の候補は次の通り(アルファベット順。カッコ内は年齢、政党および主な公職)。
 アルバロ・ジアス氏(73、ポデモス党=Podemos、上院議員) カボ・ダシオロ氏(42、愛国者党=Patriota、下院議員) シロ・ゴメス氏(60、民主労働党=PDT、元国家統合相、元下議) ジェラルド・アルキミン氏(65、社会民主党=PSDB、前サンパウロ州知事) ギリェルメ・ボウロス氏(36、社会主義自由党=PSOL) エンリケメイレレス氏(73、民主運動=MDB、前財務相) ジャイル・ボルソナロ氏(62、社会自由党=PSL、下議) ジョアン・アモエド氏(55、ノボ党=Novo) ジョゼ・マリア・エイマエル氏(78、キリスト教民主主義=DC、元下議) ジョアン・ゴウラール・フィーリョ氏(61、自由祖国党=PPL、元リオ・グランデ・ド・スル州議) ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ氏(72、労働者党=PT、元大統領) マリーナ・シルバ氏(60、持続可能性ネットワーク=Rede、元上議、元環境相) ベラ・ルシア氏(50、社会主義統一労働者党=PSTU、同党州支部長)

人気はルーラ元大統領

 調査会社ダタフォーリャの投票意向調査では、ルーラ氏に人気が集まっており、以下ボルソナロ氏、シルバ氏、ゴメス氏、アルキミン氏と続いています。

 人気のルーラ氏は、ペトロブラスにからむ汚職で2審でも有罪になり、4月から収監されています。立候補の可否は、選挙高等裁判所への登録後の審査でで判断されますが、控訴審で有罪となった人物の公職への立候補はフィッシャ・リンパ法で禁じられており、出馬が不可能となることも考えられます。ルーラ氏の出馬が不可能となった場合は、同氏の副大統領候補として承認されたフェルナンド・ハダッド氏(元サンパウロ市長)が正大統領候補になると思われます。

 ダタフォーリャの調査では、ルーラ氏が出馬できなかった場合、ボルソナロ氏が有力候補になります。