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農業は3.4%の成長

 サンパウロ大学農学部ルイス・デ・ケイロス校先端的応用経済研究センターが26日、2018年の農業総生産額は農産業活動の活性化で対前年比3.4%拡大するとの予想を発表しました。各メディアが報じています。農業の産出高は、国内総生産の20%以上を占めています。

 農業ビジネスの今年の成長率は、大豆やトウモロコシをはじめとする様々な作物が過去最高の収穫で7.6%も伸びた昨年と比べ鈍化する予想です。同センターは、今年5月のトラック運転手ストの影響で大きく下振れしそうなブラジル経済全体の成長よりも、農業の落ち込みは小さいと見ています。ブラジル中央銀行の調査では、18年の経済成長率は1.5%としています。

 同センターは、大豆の収穫量は大幅に増えるが、トウモロコシ、オレンジ、サトウキビなどの収穫量が落ち込み、農業全体としての伸びが鈍化するとしています。ブラジル農業・畜産連合と同センターの共同調査では、農産業全体の収穫量は増大し、農業は回復基調にあると結論しています。同センターの研究員は、「こうした様々な役務や輸送、金融サービスが経済に好影響を与える」と語っています。