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ヨムラ労働大臣が辞任

 エルトン・ヨムラ労働大臣は5日、テメル大統領に辞任願を提出し受理されました。同大臣は、労働組合登録の認可にからむ不正疑惑で連邦警察の捜査対象になっており、連邦最高裁判所は同氏の職務停止を決定しています。大統領は同日、辞任願を受理すると同時に大臣代行としてパジーリ官房長官を指名しました。国内メディアの報道です。

 労働組合登録の認可をめぐる不正疑惑は、労働省による労組登録認可めぐり申請順ではなく、利益提供により優先順位を決めた疑いです。これには政治家だけでなく、官僚の関与も疑われています。5月の捜査では、ブラジル労働党、ソリダリエダーデ党所属の下院議員事務所などが捜索されました。

 ヨムラ氏は、職務停止のほか労働省への出入り、同省職員との接触が禁止されています。同氏はすでに連邦警察で事情を聴かれましたが、弁護士を通じて、「いかなる不正な行為も行っていない」と主張しています。

 ヨムラ氏は今年1月、ノゲイラ労働大臣の辞任に伴って大臣代行に就任、今年4月に大臣に就任していました。