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政党を「信頼しない」が約8割

 エスタード紙電子版23日付によると、国家科学技術研究所の調査で、政党を「全く信頼していない」と答えた回答者が77.8%を占めました。これまでの調査の中で最も多くなっています。調査は、国家科学技術研究所の民主主義・コミュニケーション民主化研究所が3月15日から23日に実施したもので、25州と連邦直轄区の2500人が対象です。2014年の調査で信頼しないと答えたのは46.4%、06年の調査では36.7%でした。

 同調査では、政党に不信感を抱く有権者が過去4年間で倍増したことが判ります。14年にサンパウロ総合大学公共政策研究センターが同様の方法で実施した調査でも、政党を信頼しないと答えたのは46.6%でした。

 調査の責任者であるオズバルド・アマラル氏(カンピーナス大学公共政策研究センター理事)は、「不信の増加は想像していたが、2014年から2018年にかけての急激な増加は想像していなかった」と述べ、「こうした状況は他国でも起きているが、ブラジルでは汚職事件などで不信感が増したようだ」と指摘しています。

 今回の調査では、いずれの政党にも共感しないと答えた人も83.2%と高く、14年の調査では76.7%でした。