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「外国人女性を侮辱した罪」で検察が捜査

 サッカーW杯でロシアを訪れているブラジル人男性グループが、ポルトガル語を理解しないロシア人女性にポルトガル語で女性器を意味する言葉を何度も浴びせ、それを動画で撮影、ソーシャル・ネットワーキング・サービス上で公開し非難されています。首都ブラジリアの連邦検察庁はこの件で、関与したブラジル人を特定するために刑事捜査の開始を決めました。

 地元メディアによると連邦検察庁は、「問題のブラジル人グループは動画撮影で、外国人女性を侮辱する罪を犯している」と指摘しています。連邦検察庁の捜査開始は、1979年12月に国際連合で採択された「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」の第1条と第3条に基づいています。今回の事例はロシア国内で起こったものですが、ブラジル刑法第7条には、「ブラジル国外で犯された罪であっても、それがブラジル人によって行われたものであれば、ブラジルの法律の適用対象である」と定めています。