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ロシアW杯、コロンビアからの金星に歓喜

 サッカーW杯ロシアが開幕しブラジルは17日、日本は19日に初戦を迎え、日本はコロンビアに2―1で勝利するという大金星を挙げました。サンパウロ市東洋街の岩手県人会館で日本ーコロンビア戦のPV(パブリック・ビューイング)が行われ、日本の勝利に大いに盛り上がりました。

 日本代表初戦の日本ーコロンビア戦のPVには、約30人のサポーターが日本代表に声援を送りました。日本は前半6分に香川真司のペナルティ・キックで先制し、同39分に追いつかれて前半を終えました。ここまでは4年前のブラジル大会のコロンビア戦と同じでした。後半に入り攻勢をかけた日本は同28分、大迫勇也コーナーキックを頭で合わせて追加点を挙げ、そのまま逃げ切って番狂わせを演じ、試合終了時には飛び上がって喜ぶサポーターの姿が見られました。

 観戦したギリェルメ・アンドラーデさん(23、非日系)は日本留学時代の友人とPV会場を訪れ、「観ていて緊張した。勝てるとは思わなかった」と笑顔でした。会場には複数のブラジル・メディアも訪れ、スペインの通信メディアは「日本人の移民110周年に注目している。こういう集まりを通して、日系社会の人と交流したい」と日系社会への関心を見せていました。

 日本代表は24日にセネガル戦、28日にポーランド戦と強豪との連戦になりますが、ブラジル日系社会は日本代表の活躍に大きな期待を寄せています。

日本企業はW杯対応に戸惑い

 ブラジル日本商工会議所(松永愛一郎会頭)は、W杯期間中に「各企業や工場がどう対応するか」のアンケート調査(348社対象)を実施しました。それによると、事務所・工場にテレビを設置し、試合を観戦できるようにする企業が最も多く、日本戦でも同様の対応を取る企業がありました。

 ただ、対応についてのガイドラインやルールがないため、日本企業には対応に苦慮する声も聞かれました。「伝統的に振り替え休日にしている」「従業員にアンケートを取って対応を検討」「全員休日」と企業によって対応はバラバラです。通常勤務と回答した事務所・工場は15件でした。

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日本の追加点で盛り上がるサポーター(19日、岩手県人会館)=サンパウロ新聞提供=