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医薬品と医療保険が物価指数を押し上げる

 ブラジル地理統計院が10日発表した公式インフレ指標・広範囲消費者物価指数によると、4月の物価上昇率は0.22%で3月の0.09%よりも高く、指数が上昇しています。国内各メディアが報じました。

 今年に入ってからの物価上昇率は4月末時点で0.92%で、年初4カ月間のインフレ率としては1994年にハイパーインフレーション対策が実施された以降では最も低い水準です。今年4月までの直近12カ月間のインフレ率は2.76%と、3月までの12カ月間(2.68%)に比べて大きくなっていますが、依然としてブラジル中央銀行が設定しているインフレ目標の下限(3.00%)を下回っています。

 地理統計院は「(12カ月間の)インフレ率はすでに10カ月もの間3.00%を下回っている。4月の物価上昇の大半は保健・パーソナルケアの上昇で、最も影響を及ぼしたのは医薬品」と説明しています。

 保健・パーソナルケアの今年4月の物価上昇率は0.91%と製品・サービスの中で最も上昇しています。特に医薬品と医療保険の上昇が目立ち、医薬品の上昇率は1.52%、医療保険の上昇率は1.06%でした。今年4月に0.07%の下落が観測された通信と輸送以外のすべてで物価上昇が確認されています。