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パラグアイで学ぶブラジル人医学生が増加

 エスタード紙によると、パラグアイ国内の大学医学部で学ぶブラジル人学生が増加しています。パラグアイで取得した卒業証書をブラジルで認証する数が増加しており、ボリビアやアルゼンチンの大学よりも多くなっています。パラグアイの首都アスンシオン市にある医療分野の大学、マリア・アウヒリアドラ大学では、2500人の学生のうちブラジル人が2300人を占め、「ミニブラジル」と呼ばれているほどです。

 同大学医学部で学ぶ25歳のブラジル人男子学生は、「ブラジルで看護学部を修了したが、医師を希望していた。しかしブラジルの入学試験は難しく、学費も高い。が、同大学は入学試験がなく、授業料も安い」と同大で学ぶ理由を説明しました。34歳の男子学生はアスンシオン市で勉強する事を選んだ理由を、「月1600~1800レアル程度で住居費と学費が賄えるし、パラグアイ人は親切で常識もあり、歓迎してくれる」と話しています。

 別のブラジル人学生(26歳)は、「経済的にも競争においてもブラジルでは不可能な夢を、ここで実現しつつある。ここで学位を取得したらブラジルに戻る。ブラジルで働くには、認証プログラムに参加するか、もう一年ブラジルで補足授業を受けるか、医師拡充政策のマイス・メジコスで働くかの選択肢があり、どれを選ぶか考え中だ」と今後について説明しました。