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3月のインフレ率、過去24年間で最低

 地元メディアによると、2018年3月の広範囲消費者物価上昇率は0.09%で、前月の0.32%を大きく下回りました。3月のインフレ率としては1994年以降24年間で最も低い数字です。ブラジル地理統計院が10日発表しました。

 地理統計院の調べでは、今年第1四半期(1~3月)のインフレ率は0.70%で、第1四半期としては94年以降で最も低くなっています。今年3月までの直近12カ月間のインフレ率は2.68%で、ブラジル中央銀行設定のインフレ目標下限(3・00%)も下回りました。

 調査対象の中で「交通」「通信」の2つはデフレ傾向にあります。「交通費」は前月より0.25%低下、「通信費」も0.33%低下しています。地理統計院は、「交通費」の低下は航空運賃が平均で15.42%値下がりしたことが主因で、「通信費」の低下は今年2月25日から始まった固定電話から携帯電話への通話料(市内及び市外通話)の値下げが原因、と説明しています。

 2つ以外の上昇率は食品・飲料品0.07%、住居0.19%、住居用品0.08%、衣類0.33%、健康・パーソナルケア0.48%、個人経費0.05%、教育0.28%となっています。