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住宅でニセ札製造の 男2人を逮捕=サンパウロ市=

 各メディアによると、サンパウロ州文民警察は13日、サンパウロ市内南部の住宅で偽札を製造していた男2人を現行犯逮捕しました。逮捕されたのはこの住宅の住人ネルソン・ユージ・サトウ・フクハラと近所に住む男。この住宅は「サウーデ(地名)の造幣局」と呼ばれており、警察が踏み込んだとき室内には印刷機や紙、インク、乾燥機のほか、印刷済みのニセのレアル紙幣(額面で362万レアル分)、ニセのドル紙幣(同4300ドル分)、ニセのユーロ紙幣(同100ユーロ分)が貯蔵されていました。

 偽造犯の作っていた偽札は、日頃紙幣を手にする仕事に就いている人の目をも誤魔化すほど精巧なものでした。ニセの100レアル紙幣は、本物とそっくりの質感があり、マイクロフィルムに似せた小さな線、透かしまで入っていました。

 調べによると、偽造犯は現金自動預払機(ATM)の出入り口で偽札と真札を交換していました。手口は簡単で、ATMから本物の紙幣を引き出した人に「その紙幣は交換する必要がある」と声をかけ、偽札と交換じていました。