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新車販売が3年ぶりに前月上回る

 全国自動車販売業者連盟の発表によると、2018年2月の新車販売台数が乗用車と軽商用車、トラック、バス合計で15万6906台と17年2月を15.67%上回りました。1月比では13.43%減と二けたの落ち込みですが、これは営業日数(1月は22日、2月は18日)の違いによるもので、新車市場が冷え込んだのではありません。2月の新車販売が15万台を超えたのは3年ぶりのことです。国内メディアが報じています。

 自販連のジュニオル会長は報道陣に「2年間縮小していた国内総生産の1%成長は、経済の復活、とくに自動車市場の復活という面で期待させるものがある」とコメントしています。ブラジル地理統計院も3年ぶりの経済成長に、新車販売にプラスとの期待を表明、「2月の結果は1日平均の販売台数が1月に比べ4.5%拡大しており、(カーニバルの)休日がなければ販売台数はもっと伸びたはず」と先行きの明るさを強調しました。

 「前月に比べて4.5%拡大」と地理統計院が言及した1営業日当たりの販売台数は、自動二輪や特殊車両を含む全体の数字。乗用車と軽商用車に限ると、2月の1営業日当たり販売台数は8427台で、対前月比で5.6%増になります。トラックとバスを加えと5.8%増です。

現代、ホンダ、日産がシェア拡大

 乗用車と軽商用車を合算した今年2月のシェア上位5社はゼネラル・モーターズGM)18.06%、フォルクスワーゲンVW)14.68%、フィアット(FIAT)11.42%、現代自動車(HYUNDAI)9.42%、フォード(FORD)9.09%でした。この中でシェアを拡大したのは現代だけで、他の4社はすべてシェアを落としています。

 日本勢はトヨタ自動車が8.07%で6位、ホンダが6.47%で8位、日産自動車が4.30%で9位でした。ホンダと日産のシェアはいずれも前月より拡大し、日産の順位は前月の10位から一つ上がりました。トヨタは前月と同じ6位ですが、シェアは0.03ポイント縮小しています。

 2月に最も多く売れた乗用車はゼネラル・モーターズのオニキス(GM ONIX)で6.8%増、軽商用車はフィアットストラーダ(FIAT STRADA)で25.8%増でした。

 日本のメーカーの中ではトヨタカローラとハイラックスがそれぞれの部門で最多でした。カローラの2月の販売台数は対前年同月比11.5%増、18年1月比で13.8%減でした。同様にハイラックスは5.8%増、26.7%減になっています。