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車内から182万レアル発見

 地元メディアによると、サンパウロ市内西部路上で検問中の軍警察が2日、33歳と26歳の男2人が乗ったサンタ・カタリーナ州ナンバーのトランクから現金182万1300レアル(約6000万円)を発見、不審に思った警察官が2人を尋問したところ、「運び賃として2000レアルを受け取って運んでいるだけで、どんな金かは知らない」と答えました。ところが尋問中に2人は、警官に80万レアル(約2640万円)渡し見逃してくれるよう頼んだため、犯罪の金と考えた警察官は2人を逮捕しました。

 現在、警察は多額の現金を麻薬取引と関係があるとみて捜査を進めています。調べに2人組は、「現金の出所はマンションを売ったお金だ」と当初の説明を変えましたが、売却した相手の名も、売ったマンションの所在地も説明できず、マンション売却を証明する書類も持っていませんでした。説明に困った2人は、あろうことか警官に80万レアルの賄賂を渡し逃亡しようとしましたが、警察官には通じませんでした。警察は「2人は100万レアル必要なだけで、残り80万レアルをそちらに渡す」と持ちかけられたと説明しています。

 警察の調べに2人は、「報酬2000レアルで現金を運ぶことを、サンタ・カタリーナで弁護士に依頼された。しかし、弁護士の氏名も住所も知らない」と供述しています。