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麻薬供給容疑者をリオで拘束

 国内メディアによると、リオ・デ・ジャネイロ州文民警察武器・弾薬・爆発物特別部局は27日、パラグアイからブラジルの犯罪組織へ麻薬・武器を供給していたとみられるエルトン・レオネル・ルミク・ダ・シルバ容疑者(通称ガラン)をリオ市内で拘束しました。警察は、シルバが市内イパネマにあるスタジオで刺青を入れているところに踏み込み、拘束しました。シルバは初め、捜査員に偽の身分証明書を提示し逃れようとしましたが、捜査員は騙されませんでした。

 シルバの拘束容疑は、2016年6月、両国国境のパラグアイ側で起きた麻薬密売人の殺害に関与した疑いです。警察の調べでは、密売人を殺害後に密売人の縄張りの一部を獲得、サンパウロ州を拠点とするPCC(州都第一コマンド)、リオを拠点とするコマンド・ベルメーリョなどの主要な組織に、パラグアイから麻薬・武器を供給していました。またPCCのメンバーだった疑いも持たれています。

 シルバは以前当局に逮捕されたことがあり、ブラジルの刑務所に収監されていましたが、刑務所から逃亡、このためブラジル、パラグアイ両国警察から追われていました。