中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ブラジリアは女性の給与が男性上回る

 地元メディアによると、労働省は19日、「社会情報年次報告書」で首都ブラジリアの女性平均給与が男性を上回っていると発表しました。2007年から16年までを集計・分析したもので、ブラジリアの男性平均給与は5196.10レアル、女性の平均はそれよりも高い5261.80レアルでした。

 ブラジリアの労働市場は圧倒的に男性が多く、125万人の労働者うちの62%が男性で、女性は38%に過ぎません。男女間には大きな賃金格差(男高女低)が指摘され、労働省調査では、07年の女性平均給与は男性に比べて17%低く、10年後の16年時点でも女性の給与が15%低くなっています。

 そんな中でブラジリアの平均給与が男性を上回っている理由を労働省は、「ブラジリアは首都で官公庁が多く、そこに勤務する女性は給与が高く、高レベルの仕事をしている。官公庁勤務の女性がブラジリアの女性給与を引き上げている」としています。

 全国的に見ても公務員は880万人のうち59%を女性が占め、男性を上回っています。