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サンパウロ市カーニバルに日本人も多数参加

 9日、ブラジル各地でカーニバルが始まりました。サンパウロ市でもサンボードロモのカニバル会場で開幕し、12日まで華やかな衣装に身を包んだサンバ・ダンサーが真夏の祭典を彩りました。会場には3万人を超える人が集まり、ダンサーの中には日系人や日本人の姿も見られました。

 パレードのトップバッターは「光、カメラ、恐怖、独立した生産」をテーマにした「INDEPENDENTE TRICOLOR」が務め、悪魔やゾンビの衣装で踊り観客を興奮させました。続いて「ペルーシ」が「アフリカ出身の歌い手の80歳記念」をテーマに登場、アフリカ文化を反映した衣装の踊り子がアフリカ色の濃いサンバを披露しました。ペルーシには多くの日本人も参加、サンバ指導を行っている葛西叙江さんを筆頭に、葛西さんの生徒らが山車の上や、ダンサーら約50人が会場を熱狂させました。

 ペルーシの山車の上で踊った前田史恵さん(43、京都)は「出番の直前まで衣装が届かず、山車が動き出してから最後の部分が届いて、はらはらした」と振り返り、「街で生活しているよりも、ブラジルらしさをスタンドのお客さんたちも含めて感じられた。また機会があれば参加したい」と上気した顔で話しました。

 また同じく吉田理加さん(39、千葉)は「ブラジルを満喫したい一心で、カーニバルに参加した。仲間と一緒に進めた準備が楽しかった。スタンドから手を振ってもらえるのも嬉しかったし、カーニバルを肌で感じられた。ここでなければ出来ない経験ができた」と楽しそうに語っていました。
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 <写真>ウニドス・ド・ペルーシに参加した吉田さん(サンパウロ新聞提供)