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刑務所内の捜索に政府が軍隊の派遣許可

 年初からアマゾナス、ロライマ、リオ・グランデ・ド・ノルテ各州の州立刑務所で発生した暴動で計130人以上の被収容者が死亡しました。刑務所管理システムが問題視される中、連邦政府は17日、軍隊が各施設における保安活動を行うことを許可する決定をしました。同決定は18日から発効したと、国内各メディアが伝えています。
 大統領令は、陸・海・空3軍人の刑務所施設での活動を「武器および移動通信機器、薬物、その他の不正で禁止された物品の探知」に限られており、期間は最大で12カ月となっています。軍隊の派遣は各州知事の要請を受けて行われます。
 この決定は17日、テメル大統領が連邦機関の代表や閣僚と刑務所内での暴力や組織犯罪撲滅への対策を話し合った会合の後に連邦政府広報担当から発表されました。
 ラウル・ジュングマン国防相は18日、政府は当面1000人の軍人で約30チームの編成を予定していると語り、当初予算は1000万レアルで、8〜10日の間に活動可能な状態になるとしています。