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アントニオ猪木議員がサンパウロ市で講演

 ブラジル訪問中のアントニオ猪木参議院議員(74、神奈川)がサンパウロ市東洋街の文化協会小講堂で、「元気ですか!元気があれば何でもできる!」と題して講演しました。13歳のときブラジル移住した猪木議員は、最初は農場に入り、その後サンパウロ市に出てきて力道山にスカウトされ、プロレスのリングへ上がりました。そのときの気持ちをサンパウロ新聞に「ブラジルで遠のいたプロレスへの夢が、ぐっと近づいた」と語っています。

 講演会には200人が来場しました。文協の呉屋春美会長は「ブラジル移民の中で、最も有名な日本人の一人。来年の移民110周年の前夜祭を始め、在日ブラジル大使館が主催するイベントにも招待され、ブラジルと日本の懸け橋として活躍されている」と紹介し、休日返上で講演したことに謝辞を述べました。

  講演で猪木議員は、「可愛がってくれた77歳でブラジルへ渡った祖父。恩師の力道山、そして異種格闘技戦で戦ったボクシング界のレジェンド、モハメド・アリ」の3人の名前を挙げ、人生で影響を受けた人物だと語りました。

 89年に政治家に当選してからの仕事についても触れ、ソビエト連邦から選手を招聘(しょうへい)してのスポーツ交流、複数回キューバも訪問しフィデル・カストロ国家評議会議長との面談、「イラク在留邦人人質解放」では「政治家として命を張った」と語りました。カストロ前議長からはカリブ海に浮かぶ無人島「友人、猪木の島」を贈られた逸話も紹介、同島には海賊船が残した宝があるという伝説も披露していました。