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357自治体で感染症流行の兆し=保健省=

 地元メディアによると、デング熱チクングニア熱、ジカ熱などのウィルスを媒介するネッタイシマカに関する調査で保健省が28日、国内の357自治体で幼虫が確認され、ここでは感染症が流行してもおかしくない状態と発表しました。

 調査は、国内の全5570市のうち3946市から送られたデータを分析して行われました。保健省によると、国内全体では減少傾向にあるとしています。年初から11月までに報告されたジカウィルス感染疑いの件数は約1万6880件で、昨年同期(約21万4100件)と比べ92.1%減少ししました。デング熱の疑いもは140万件から23万9000件へ、チクングニア熱の疑いも27万1600件から18万4400件へそれぞれ減少しています。専門家は、感染疑いの報告が減少したことを、「ジカ熱の流行が問題となった15年末から行われたネッタイシマカの繁殖予防の効果が現れた」と見ています。

 地方別にみると、警戒状態が多いのは北東部の自治体で全体の41%。以下、北部40.4%、中西部20.1%、南東部19.32%、南部13.66%となっています。幼虫の発生は、中西部と北東部は樽などに貯めた水が主な繁殖源になっています。