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ブラック・フライデーに 悪質業者暗躍

 毎年11月の第4金曜日に実施される安売りイベント「ブラック・フライデー」は、ブラジルでも盛り上がりを見せるようになています。同時にその商法を悪用する業者も後を絶たないようです。今年は24日でした。

 ブラック・フライデーは感謝祭(Thanksgiving Day)向けの商品の売れ残り品を値引き販売して一掃してしまおうという米国発祥の商法。家電量販店などを中心に小売各店が商品価格を大幅に値引きするため、ブラック・フライデーに対する消費者の期待は大きいのですが、中には大幅値引きをしているかのように見せかけて消費者をだましたり、注文とは全く違う商品を届けたりする悪質な小売業者も少なくありません。

 地元メディアによると、消費者が企業の対応や購入した商品・サービスに対する苦情を書き込むウェブサイト「Reclame Aqui」の集計で、ブラック・フライデーに関する苦情は2015年は4400件、16年は2900件もありました。同サイトに寄せられた苦情には、インターネットを介した商品購入でのトラブル、「大幅割引」や「出血大サービス」などと大きな値引きをしていると印象付ける「価格に化粧を施した」とする苦情、広告や店頭でうたっている価格とは違う金額を代金支払い時に請求する「紛らわしい広告」などがあります。
 
 これらの紛らわしい広告、宣伝で消費者をだます小売業者が多いことから、ブラック・フライデーのことをブラック・フラウデ(Black Fraude)と呼ぶ消費者も多いようです。フラウデ(Fraude)とは日本語にすると「詐欺」の意味です。