「世界一可哀そうな熊」として話題になっていた雌熊「マルシャ」が、快適に暮らせるようにサンパウロに移送されることになりました。裁判所の決定として地元メディアが報じています。
ブラジル北東部ピアウイー州の州都テレジーナ市は南緯5度と赤道に近く、年間を通して高温の街です。マルシャは今はテレジーナ市の動物園で暮らし、地面に穴を掘って40℃という厳しい暑さを凌いでいます。この動物園では熊のマルシャに犬の餌を与えているそうです。
このような良好とは言えない環境に置かれているマルシャをふびんに思ったネットワーク「Avaaz」のメンバーが、マルシャをもっと涼しい土地に移そうと署名活動を展開、裁判所へ訴えました。この訴えを受け裁判所は、マルシャにとって残酷な状況だと指摘、マルシャをテレジーナからサンパウロへ移すよう決定したものです。