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史上最大の強盗事件、実行前に一網打尽

 地元メディアによると、サンパウロ州文民警察犯罪捜査局は、サンパウロ市南部にあるブラジル銀行メイン金庫へ通じるトンネルを堀り、10億レアルを奪おうとした強盗グループ16人を実行前に逮捕、現金強奪事件を未然に防ぎました。

 警察は怪しい動きをするグループを掴み、2カ月にわたって監視していました。捜査関係者は「彼らは多額の現金が保管されている銀行の準備預金金庫を襲おうとしていた。その金庫に通じる500メートルのトンネルを掘っており、犯人たちの目論見が成功していれば、史上最大の金庫破り事件になっただろう」と述べています。

 トンネルが掘られた場所近くに住む住民は、「犯人が利用していた家からは異音も全く聞こえず、コンビ車に乗った若者が到着して、若い女性がドアを開けるのを見ただけだ。彼女は知らない顔で、奇妙だと思われたのは、若者はいつも早朝に出かけていたことぐらい」と証言しています。別の住民も調べに、「男性の一人と接触したが、普通の人物だった。話しかけても違和感は感じなかったし、不審な様子もな見られなかった」と話しています。

 警察によると、この500メートルのトンネルは、4カ月かけて掘られました。トンネル内は木材や鉄の棒で固定されており、照明も付けられていました。トンネル出発点の家は物流センターとして利用されていた建物で、犯人達が購入していました。