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バーチャル犯罪が増加

 グローボ紙によると、ミナス・ジェライス州ではソーシャルネットワークでプライバシーを侵害する「バーチャル脅迫」が増加しています。今年1~8月間、昨年比で12%も増加しています。脅迫行為に使うものは、犯罪者が被害者から受け取った写真やビデオも含まれています。悪質なケースは、警察がバーチャルレイプとして摘発することもあるとしています。

 19歳の脅迫者(男性)はネット上に偽のプロファイルを掲載、信頼した5人の女性から写真を入手し、それを基に彼女達を脅迫していました。脅迫された17歳の女性は「もし自分が写真を送信しなければ、ワッツアップで彼がばらまくこともなかったし、フェイスブックに掲載され自分が誰なのかを特定されることもなかった」と悔やんでいます。

 現在、この種の脅迫行為はミナス・ジェライス州全体で起きています。こうした犯罪が今年8月までに5400件以上報告され、昨年同時期比で600件も増えています。この脅迫行為の大半は、入手した親密な写真を武器にしています。例えば入手した「ヌード写真」を材料に、被害者にポルノビデオや写真撮影、バーチャルセックスを強要しています。

 民事警察詐欺捜査課によると、「脅迫に応じなかったベロオリゾンテ市のカップルの親密なビデオを公表しない代わりに1万レアルを要求してきた。脅迫を受け入れ450レアル支払ったが、さらに写真を公表しない代わりに1000レアル要求された被害者もいる。犯罪者の要求はどんどんエスカレートする」と述べ、警察は親密な写真やビデオをソーシャルネットワーク上にオープンにしないよう警告し、脅迫されたらすぐに届け出るよう助言しています。