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新車販売数が8月、20万台超え

 地元メディアによると、全国自動車販売業者連盟が先ごろ公表したデータで、8月の国内新車販売台数(登録ベース)が乗用車、軽商用車、トラック、バスを合わせ21万6534台を記録、昨年12月以来の20万台超えとなりました。前月より17.17%増、前年同月比では17.75%増でした。また同月は、乗用車と軽商用車だけの販売台数も20万9871台と15年12月以来20カ月ぶりに20万台を上回りました。

 発表した自販連のジュニオール会長は、「金利の低下や失業率の改善などで景気が回復向かっていると、消費者や投資家が認め始めているのだろう」と好調な売れ行きの背景を説明しました。景気が回復しつつあることは統計にも表れ、ブラジル地理統計院も先ごろ、「17年第2四半期の国内総生産GDP)は前期比で0.2%、昨年同期比で0.3%、それぞれ拡大した」と発表しています。

日本車では「カローラ」が好調
 8月に最も売れた車種は、乗用車は前月同様ゼネラル・モーターズのオニキス、軽商用車は3カ月ぶりに首位の座に返り咲いたフィアットストラーダでした。オニキスの販売台数は前月を21.5%上回る1万8,513台でした。ストラーダは5,108台と前月を44.9%上回りました。

 日本のメーカーの中では8月もトヨタカローラとハイラックスがそれぞれの部門で最多でした。カローラの販売台数は前年同月比10.8%増、前月比6.9%増の6,679台、同様にハイラックスは1.6%増、4.6%減の2,923台でした。

 同月のメーカー別シェア(乗用車・軽商用車合算)上位5社はGM(18.24%)、フィアット(13.96%)、フォルクスワーゲンVW、12.50%)、現代自動車(HYUNDAI、9.55%)、フォード(FORD、8.84%)となっています。この5社で前月を上回るシェアを獲得したのはフィアットのみで、他は軒並みシェアを落としました。日本勢はトヨタ(8.79%)が6位、ホンダ(5.67%)が8位、日産自動車(3.31%)が10位でした。6~10位の5社の中で前月よりもシェアが落ちたのはトヨタだけでした。