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大統領起訴を下院本会議が否決

 地元メディアによると、連邦検察庁が連邦最高裁判所に提出したテメル大統領収賄容疑の起訴の件で、下院本会議は2日、同起訴承認の是非を問う投票が行われ、起訴反対263票、起訴賛成227票で起訴が否決されました。これにより同起訴の司法手続きは、大統領の在任中は停止されます。今回の起訴案件を下院で最初に審議した憲法・法務委員会では、連立与党により多数の正委員の交代が行われ、大統領も下院での投票に先立ち、会合や食事、電話などで下院議員と話し合う場を持ったとされています。

 2日の本会議は、意見書の報告官と大統領弁護側の意見表明に続き、議員による意見表明が行われ、野党側から投票の延期を求める複数の要請が提出されましたが、全て否決されました。当初は、出席議員数が下院議長が投票を開始するための最低数とした342人に達しないのではとの予測もありましたが、正午過ぎに342人を越えました。定数に達した後、午後6時過ぎから、議員一人ずつがマイクを通じて投票意向を表明する形式で投票が行われました。出席議員数は492人で、棄権2票、欠席は19人でした。

与党の見通しより起訴反対が少数
 メディアの中には「投票結果は与党側の見通しを下回った」との報道も見られます。与党側は起訴手続き継続への反対票を270票以上と見ていたにもかかわらず、結果は263票でした。大統領が属するPMDB(民主運動党)でも6人が起訴賛成と投票し、連立与党のPSDB(社会民主党)では21議員が賛成票を投じました。

 テメル大統領は2日夜、下院での投票終了後に大統領府で会見し、「下院議会の判断と、我々の国を信じる全てのブラジル人に感謝したい」と述べ、政権による各種の改革を今後も進めていく意思を示しました。